動作が重い・クラッシュする (Performance & Stability)
「アプリが落ちる」「画面がカクカクする」「カメラの動きが遅い」といった、パフォーマンスと安定性 に関するトラブルシューティングです。 症状が「落ちる」場合でも「重い」場合でも、根本的な原因と対処法は共通しています。
⚠️ 最優先チェック: 電源とGPU
どのような症状であっても、まず以下の2点を必ず確認してください。 これらを見落としていると、以降のどんな設定変更も効果がありません。
1. ノートPCの電源接続 (Power Connection)
ACアダプターに接続されていますか?
ノートPC (Laptop) は、バッテリー駆動の状態ではGPUの性能を強制的に制限します。 「ゲーミングノートなのにカクつく」原因のNo.1です。必ず電源ケーブルを接続して使用してください。
2. 警告メッセージの有無 (Driver Warning)
起動時に以下のようなウィンドウが表示されませんか?
WARNING: Known issues with graphics driver The installed version of the Intel graphics driver has known issues…
iGPUでも動作します
R.DesignはiGPU(Intel Iris Xe等)でも動作しますが、画質設定を「Low」または「Medium」にする必要があります。
この警告が意味すること:
- dGPU搭載機の場合: 誤ってiGPUで起動しているのに、画質設定が「High」以上のままになっている可能性が高いです(設定ミス)。
- iGPUのみのPCの場合: 画質設定を「Low」または「Medium」に下げれば正常に動作します。
👉 dGPU搭載機でこの警告が出る場合は、GPU設定の確認が必要です。
Step 0: 問題の切り分け (重要)
PCの設定を疑う前に、**「特定の部屋だけ重い/落ちるのか」それとも「どの部屋でもそうなのか」**を確認してください。
- R.Designを起動し、公式サンプルルーム(例: Japanese Apartment)をダウンロードして開いてください。
- スムーズに動く場合: あなたのプロジェクトデータに、重すぎるオブジェクトや破損データが含まれています。
- それでも重い/落ちる場合: PCの設定(GPU/VRAM)やスペックに問題があります。以下の診断フローへ進んでください。
診断フローチャート
ご使用のPC環境に応じて、診断ルートが異なります。
一般的な原因と対策
1. 統合GPUが使われている(dGPU搭載機で画質設定Highの場合)
GeForce等を搭載しているのに、Windowsが省電力のために「統合GPU (Intel/AMD)」を割り当ててしまっているケースです。 iGPU自体は問題ありませんが、dGPU前提の画質設定(High/Epic)のままだと「カクつく」「重い」の原因になります。
-
対策A(推奨): NVIDIAコントロールパネルとWindowsの設定で、R.Designが 高性能GPU(dGPU) を使うように強制します。
- 👉 手順: GPU設定と確認方法
-
対策B(一時的): 画質設定を Low または Medium に下げる。これでiGPUでも快適に動作します。
2. VRAM不足 (dGPU搭載機の場合)
GPU設定は正しいが、画質設定が高すぎるため、GPUのメモリ容量(VRAM)を超過しています。 特に Epic設定 は10GB以上のVRAMを消費する場合があり、スタンダードPC(VRAM 6GB~8GB)では耐えられません。
- 対策: 画質設定(Graphics Settings)を High または Medium に下げてください。
3. iGPUでの画質設定が高すぎる (iGPUのみのPCの場合)
Intel Iris Xeなどの統合グラフィックスのみのPCで、画質設定を「High」以上にすると、Unreal Engine 5の最新機能(Lumen/Nanite)が重すぎてクラッシュやフリーズが発生します。
iGPUでも快適に動作します
画質設定を適切に下げれば、iGPUでもR.Designはスムーズに動作します。
- 対策A: 画質設定を Low または Medium に下げてください。これでほとんどの場合、快適に動作します。
- 対策B: それでも安定しない場合、DirectX 11 (DX11) モードへ切り替えてください。最新機能は制限されますが、さらに安定して動作します。
- 👉 解説: Graphics APIの設定
4. アセット(データ)の不具合
特定の部屋だけ重い・落ちる場合、その部屋に配置されている家具やマテリアルデータが重すぎる(ポリゴン数が異常に多いなど)可能性があります。
- 対策:
- 直前に追加した家具を削除してみる。
- 新しい部屋を作成し、少しずつ家具を配置して再現するか確認する。
よくある質問 (FAQ)
Q. 設定を下げてFPSは出たが、画面がザラザラする(ノイズが多い)
これは解像度スケール(Screen Percentage)が下がっているか、アップスケーラー(DLSS/FSR)が「Performance」モードで動作しているためです。 動きの滑らかさ(FPS)を優先した結果であり、VRAM容量の少ないPCでは避けられないトレードオフです。
Q. 「ST55 Sample」などの特定の部屋だけ非常に重い
サンプルルームの中には、実験的に非常に高負荷なアセットを使用しているものがあります。 PCスペックに不安がある場合は、「Japanese Apartment」や「Japandi Apartment」など、軽量化された部屋で動作確認を行ってください。
Q. レンダリングボタンを押すと画面が真っ黒になる / TDRエラーが出る
Path Tracingでの高品質レンダリング時に、GPUが応答しなくなるTDR(Timeout Detection and Recovery)エラーが発生している可能性があります。
主な原因:
- Spatial Samples を高く設定しすぎている(例: 2048)
- GPU負荷が瞬間的に高すぎて、Windowsがタイムアウトと判断
対策:
- Spatial Samples を 64以下 に下げる
- Temporal Samples を 16以上 に上げる(Total Samplesは維持)
- 詳しくは → Samples設定の深掘り
それでも解決しない場合
Discordサポートチャンネルにて、以下の情報を添えて報告してください。
- ログファイル:
%localappdata%\RDesign\Saved\Crashesフォルダの中身 - PCスペック: CPU, GPU, メモリ容量
- 発生状況: 「〇〇の部屋を開いた瞬間に落ちる」など