画像レンダリング設定 (Image Render Settings)
画像レンダリングの 手動設定パネル に表示される各項目を、上から順に解説します。 プリセットから入って [手動設定] ボタンを押すと、この画面が開きます。

プリセットで足りる場合は手動設定不要
まずはプリセットでの書き出しを試して、足りない場合だけここで個別に調整するのが効率的です。 → 画像レンダリング(操作手順)
画像形式 (Image Format)
書き出す画像ファイルの形式を選択します。
| 形式 | 特徴 | 用途 |
|---|---|---|
| .png画像 [8bit] | 可逆圧縮・透過対応・標準的 | プレゼン、Web、一般用途(推奨) |
| .jpeg画像 | 非可逆圧縮・ファイルサイズ小 | メール添付、軽量共有 |
| .bmp画像 | 無圧縮・大容量 | 特殊用途 |
| .exr画像 | HDR対応・高ダイナミックレンジ | 後処理(カラーグレーディング等) |
レンダリングモード (Rendering Mode)
光と陰影の計算方法を選択します。画質を左右する最も重要な設定です。
| モード | 特徴 | 所要時間 |
|---|---|---|
| デフォルト (Default) | リアルタイム描画ベース。軽快。 | 短い |
| パノラマ (Panoramic) | 360°全周をレンダリング。VR用。 | 中 |
| パストレース (Pathtracer) | 物理ベースで光の反射を計算。最高画質。 | 長い |
フォトリアルを目指すならパストレース
「雑誌のような高画質」を狙う場合は パストレース を選択してください。詳しいレシピは レンダリング設定の極意 を参照。
ノイズ除去を使用 (Use Denoiser)
ノイズ除去(旧称: デノイザー)のオン/オフを切り替えるトグルです。 AIによってノイズをぼかして消す機能で、サンプル数が少なくても綺麗に見せられます。
| 状態 | 効果 | トレードオフ |
|---|---|---|
| ON | 短時間でノイズが消える | 質感が少し丸まる(CGっぽくなる) |
| OFF | 質感の細部まで保たれる | サンプル数を増やさないとノイズが残る |
→ 詳しくは Denoiserの使い分け
幅 / 高さ (Width / Height)
出力解像度をピクセル単位で指定します。プリセット解像度から選ぶか、スライダーで任意の値に調整できます。
代表的な解像度
| 解像度 | 名称 | 用途 |
|---|---|---|
| 1280 × 720 | HD | プレビュー、Slack共有 |
| 1920 × 1080 | FHD | 一般的なプレゼン |
| 2560 × 1440 | QHD | 高精細プレゼン |
| 3840 × 2160 | 4K UHD | カタログ、印刷 |
| 5760 × 3240 | 5.7K | 大判印刷 |
| 7680 × 4320 | 8K UHD | 超大判 |
解像度はVRAM消費に直結
4K以上のパストレースは VRAM 8GB 以下のPCではクラッシュする可能性があります。まずFHDで試してから上げてください。
名前 (Name)
レンダリング結果に付けるファイル名(拡張子を除く)。 空欄の場合は自動命名(タイムスタンプ等)されます。
アップスケーラー方式 (Upscaler Algorithm)
低解像度でレンダリングして、AIで指定解像度に拡大する技術の選択です。
| 方式 | 提供元 | 特徴 |
|---|---|---|
| 無効 (Disabled) | - | アップスケールせず、指定解像度でそのままレンダリング |
| FSR | AMD製 | 幅広いGPUに対応 |
| DLSS | NVIDIA製 | RTX系GPUでのみ動作・高品質 |
| TSR | Unreal Engine内蔵 | クロスプラットフォーム |
静止画では「無効」を推奨
アップスケーラーはゲーム(リアルタイム)でフレームレートを稼ぐ技術です。静止画では細部がモヤつくため、品質重視なら 無効 を選んでください。
アップスケーラー品質モード (Upscaler Quality Mode)
アップスケーラーを使う場合の品質バランスを指定します。
| モード | 内部解像度の比率 | 仕上がり |
|---|---|---|
| 品質 (Quality) | 高め | 仕上がり優先 |
| バランス (Balanced) | 中 | 標準(デフォルト) |
| パフォーマンス (Performance) | 低め | 速度優先 |
| 超パフォーマンス (Ultra Performance) | 最低 | 最速・品質低下大 |
アップスケーラー方式が「無効」の場合、この項目はグレーアウトされます。
レンダー品質 (Render Quality)
内部品質ランクの選択です。プリセットの「品質」列に対応します。
| 品質 | 内容 |
|---|---|
| プレビュー (Preview) | 軽量・最速。構図確認向け。 |
| 通常 (Normal) | 標準品質。 |
| 高品質 (High) | デフォルトより高品質。 |
| Custom | サンプル数等を個別指定できる(下記) |
時間サンプル数 / 空間サンプル数 (Temporal / Spatial Samples)
パストレーシングで計算するサンプル数を指定します。
| 項目 | 役割 |
|---|---|
| 空間サンプル数 (Spatial Samples) | 1ピクセルあたりに飛ばす光線の本数 |
| 時間サンプル数 (Temporal Samples) | 時間方向に重ねるフレーム数 |
合計サンプル数 = 空間 × 時間 で、これが大きいほどノイズが消え画質が上がります。
| 合計サンプル | 目安 |
|---|---|
| 64 (32×2) | デフォルト。プレビュー用。ノイズ多い |
| 512 (32×16) | 実用十分。ノイズ除去 ON 推奨 |
| 2048 (64×32) | 究極の質感。ノイズ除去 OFF 可能 |
パストレース以外ではグレーアウト
「レンダリングモード」がパストレース以外、または「レンダー品質」が Custom 以外の場合、これらの項目は編集できません。
→ 詳細な理論は Samples設定の深掘り
スクリーンパーセンテージ (Screen Percentage)
レンダリング解像度を出力解像度の何%にするかを指定します(0〜100)。
| 値 | 効果 |
|---|---|
| 100 | 出力解像度どおりにレンダリング(推奨) |
| 50〜90 | 低解像度でレンダリング → 引き伸ばし。速いが画質低下 |
静止画では必ず 100
100未満にすると細部がモヤつき、線がピクセル状になります。アップスケーラーと組み合わせる場合のみ意図的に下げる用途があります。
ディスクに保存 (Save to Disk)
トグルONで、レンダリング完了と同時に 出力フォルダへ自動保存 します。手動でエクスポート操作をしなくてもPCにファイルが残ります。
| 状態 | 挙動 |
|---|---|
| ON | レンダリング完了と同時に出力フォルダへ保存。同時にアプリ内のリストにも追加される。 |
| OFF | アプリ内の「レンダリング画像」リストにのみ保持。残したい場合は別途エクスポート操作が必要。 |
OFFのまま部屋を切り替えると消える
「レンダリング画像」リストは部屋(シーン)を切り替えるとリフレッシュされます。OFFで運用する場合は、部屋を変える前に必ずエクスポートしてください。
マテリアルIDをエクスポート (Export Material ID)
トグルONで、レンダリング画像とは別に「マテリアルID画像」も書き出します。 マテリアルIDは、各オブジェクトを色分けした合成・後処理用のマスク画像です。
(to check: 出力ファイル名の規則、対応フォーマット)
出力ディレクトリ (Output Directory)
書き出し先のフォルダパスです。この手動設定パネルではなく、設定(歯車アイコン)→ レンダリングタブ → 画像の出力場所 から指定します(プリセット単位ではなくアプリ全体の共通設定)。
デフォルト:
C:/RDesign/My RDesign Images→ 詳細とスクショは 画像レンダリング: 出力先ディレクトリ を参照。
プリセットを作成 / 更新
画面下部のボタンで、現在の設定を 新規プリセット として保存、または 既存プリセットを上書き できます。 よく使う組み合わせを保存しておけば、次回から手動設定を経ずに呼び出せます。
関連ページ
- 操作手順: 画像レンダリング
- 画質を上げたい: レンダリング設定の極意
- サンプル数を理解する: Samples設定の深掘り
- 動画レンダリング設定: 動画レンダリング設定
- エクスポート設定: エクスポート設定